「気剣体一致」とは

剣道を考える

剣道の稽古においては体力や技の鍛錬だけでなく、理論を学ぶことも大切です。
技能だけでなく、理論も身に付けてより厚みのある剣道を目指しましょう!

「良い打突」とは

剣道には「有効打突」という考え方があり、全日本剣道連盟の定める要件を満たすことによって有効な(試合で「一本」になる)打突となります。

しかし、打突に関する教えは他にもあり、みなさんも様々な教えを受けたことと思います。

その中でも代表的なものとして「気剣体一致(きけんたいいっち)」という教えがあります。

これは文字通り「気」と「剣」と「体」という3つの要素が一致するような打突を目指そうというもので、有効打突を"打突のその瞬間"に焦点を当てて解説したものと捉えることができます。

「気」は「気合」とか「気力」といった意味で、一般的には「発声」のことを表します。

強い気持ちが声に表れると考えれば分かりやすいですね。

また、発声によって打突の威力を増すことができるという点でも重要な要素であることが分かります。

「剣」は竹刀や打突そのもののことで、刃筋正しく打つという意味も含んでいます。

打突においては竹刀がきちんと当たるというのは最低限の要素ですから、これは簡単ですね。

「体」は体捌きや姿勢、踏み込みのことで、いずれも打突を力強く充実したものにするために必須のものです。

体を伴わない打突は「手打ち」などと言われ、避けるべきとされます。

解答例

以上を踏まえて「『気剣体一致』について説明しなさい」への解答例をまとめましょう。

打突についての教えであり、「気」は充実した気勢・発声を、「剣」は刃筋正しい打突を、「体」は体捌きや姿勢や踏み込みを表し、これらが一体となるような打突をすることを目指すものである。
※学科審査がレポート形式の場合などで本記事の内容をそのまま利用することは剽窃となりますので、ぜひこれを参考にご自分の言葉で考えてみてください!

この記事がみなさんのお役に立てば幸いです。

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