剣道の稽古においては体力や技の鍛錬だけでなく、理論を学ぶことも大切です。
技能だけでなく、理論も身に付けてより厚みのある剣道を目指しましょう!
目は口ほどに物を言う
人間の知覚において視覚が占める割合は8割以上と言われ、私たちは目を通して多くの情報を受け取っていることが知られています。
さらに「目は口ほどに物を言う」ということわざがあるように、目は情報を受け取るばかりでなく多くの情報を発することもよく知られていますね。
そこで剣道をはじめとした対人競技では相手の目を見ることが一般的です。
相手の目を見ることで「打ちたい」とか「防御したい」といった気持ちの変化や、動作の予兆を見抜くことができます。
そして剣道においてはこの「相手の目を見る」ことを「目付け(めつけ)」と言います。
「目付けが外れる」などと言うように、目線の置き所というよりは相手の目を見ることそのものを表すことが多いようです。
目にのみ注目?
目付けによって相手の目から変化を読み取れる可能性があるわけですが、それだけで十分でしょうか。
打突をしたり防御したりするとき、実際に動くのは手や足です。
そこを瞬時に捉えることができれば適切に対応することができます。
そのため、視界の中心は相手の目に置きつつ、相手の全身に注意するように広い視野を持つ必要があります。
解答例
以上を踏まえて「相手と向かい合ったとき相手のどこを見たらいいか述べなさい」「『目付け』について説明しなさい」への解答例をまとめましょう。
剣道では「目付け」といって基本的に相手の目を見る。
心の動きや動作の予兆を見抜くためであるが、相手の目にのみ注目するのではなく、同時に体全体を見るような広い視野を持つ必要がある。
※学科審査がレポート形式の場合などで本記事の内容をそのまま利用することは剽窃となりますので、ぜひこれを参考にご自分の言葉で考えてみてください!
この記事がみなさんのお役に立てば幸いです。
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