剣道の稽古においては体力や技の鍛錬だけでなく、理論を学ぶことも大切です。
四段以降は「指導者」の位であると言われますから、自分の中で理解するだけでなくそれを教えることができるように技能や理論を身に付け、より厚みのある剣道を目指しましょう!
平常心とは
「平常心」を引くと、「ふだんと変わらない心。揺れ動くことのない心理状態。」(goo辞書)とあります。
稽古においても日常生活においても周りの状況は絶えず変化をしていますが、その変化に振り回されない安定した心理状態という捉え方ができそうです。
平常心の重要性
剣道において平常心が大切だと教えられる背景の一つとしては、命を懸けた真剣勝負において「状況の変化にいちいち心が動いていては相手に隙を見せてしまうことになる」ということがあると思われます。
人間の心と体は密接につながっていますから、普段の修錬の成果を普段通り出すためには、やはり普段通りの精神状態が必要というのは納得的ではないでしょうか。
身に付け方
では、平常心はどのように身に付けていけばいいのでしょうか。
「平常心」を保つことができるのはどんな人でしょうか。
おそらく、若い人よりも年輪を重ねた人を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
その源泉には、「多くの経験をしている」ということがあると思われます。
多くの経験を積むことにより、その人の「平常」の範囲は広がっていきます。
少々の環境の変化くらいでは慌てることもなく「こうすればいい」ということがすぐに浮かんでくるでしょう。
ですから平常心の身に付け方の一つの方法は「多くの稽古や経験を積む」ことだと言えます。
また、剣道を通して身に付けた平常心は剣道以外の日常生活においても大いに役立つことが期待できますから、そういった目標を持つことも大変有意義です。
解答例
以上を踏まえて「『平常心』について説明しなさい」への解答例をまとめましょう。
普段の修錬の成果を普段通り発揮するためにはやはり普段通りの精神状態が必要であり、この意味で平常心を保つことは非常に重要である。
多くの経験を積むことによって「平常」の含有する範囲が広がり、少々の環境の変化では慌てない心を獲得できるので、地道に多くの稽古を積んでいくことが平常心を身に付ける方法の一つであると考えられる。
さらに、このようにして身に付いた平常心は日常生活においても大いに役立つものである。
この記事がみなさんのお役に立てば幸いです。
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