剣道具のサイズの合わせ方! Vol.3 胴

剣道具

みなさんご存じの通り、剣道具選びでサイズ合わせはとても重要です。
サイズの合わせ方シリーズ第3弾!
ここでは、胴のサイズ合わせのポイントを解説します。

実は、胴のサイズが合っているかというのは結構重要です

胴は体の真ん中に着ける防具です。このサイズが合っていないと、防御性だけでなく、見栄え、構え、他の防具の傷みといったさまざまなことに悪影響が出ます。

また、胴の場合「小さすぎて困ること」よりも「大きすぎて困ること」の方が圧倒的に多いので、大きすぎる胴を必ず避けるようにしましょう。

特に体の小さな小中学生や女性の方はしっかりとチェックしてください!

まずは胴胸の幅をチェック

胴は胴台(打たれる部分)と胴胸(胸元を守る部分)からできていますが、まず注目するのは胴胸です。

胴胸は相手の竹刀の剣先から胸元を守る部分なので、この幅が狭すぎると防御性の面に不安があります。

では、広ければいいのかというとそうではありません。胴胸の幅が広すぎると構えた時に二の腕が当たり、自然な構えがとれなくなってしまいます。
それに加え、当たっている部分の道着の傷みも早くなってしまいます。

構えた時に腕が当たらないような幅の胴胸のものを選びましょう。

全体の高さをチェック

胴の高さについては着装の仕方などにもよるので、面と垂を着けた状態で、以下の手順でチェックしてください。

1面のアゴ(突きを受ける部分)と胴胸が重なるか重ならないかの高さに胴を着ける

2その状態で、垂の段飾りの部分が隠れていないかを確認する

段飾りが隠れない程度の高さの胴がベストです。

胴台の開き(幅)をチェック

胴台の幅は、胴を着けた状態で自分の胴体との間に握りこぶし一つ分程度の隙間があるものが望ましいです。

幅が狭いと打突の衝撃が直に伝わってきてしまいますし、逆に広すぎると見栄えが悪く、また胴自体が大きく動くため紐や道着の消耗を早めてしまいます。

さらに胴を打つ側の視点から見ると、打突する対象が安定していないというのは非常に打ちづらいですから、仲間の上達を阻害しかねません。

ほんの少し広いくらいであれば紐の締め具合で調整できますが、そういう時は他の部分も大きすぎる場合が多いです。

まとめ

適切な大きさの胴を着けると、稽古の中で動きやすくなるばかりでなく、着装全体の見た目も締まり美しくなります。

自分の体に対して大きすぎる胴を着けている方を時々見かけますが(特に小中学生や女性の方)、ぜひご自分の胴が適切なサイズかを「胴全体の高さ」「胴胸の幅」「胴台の開き(幅)」の点からチェックしてみてください。

また、新しく胴を探される際にも、デザインよりも先にこれらのチェックをしていただければと思います。

この記事がみなさんのお役に立てば幸いです。

面のサイズの合わせ方はこちら
甲手のサイズの合わせ方はこちら
垂のサイズの合わせ方はこちら

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