剣道の防具が「面」「甲手」「胴」「垂」からなっていることはみなさんご存じのことでしょうが、では各部の名称はどうでしょうか。
詳細に部品などの名前を知っているとお手入れや修理の際に便利ですから、ぜひ覚えましょう。
また甲手については「小手」と書かれることがありますが、こちらは技の名前もしくは打突部位の名前として一般的で、防具について言うときは「甲手(籠手)」と書くことが多いです。
各部の名称
甲手布団
甲手はまず、甲手筒から指先にかけての部分と手前側の部分に分かれ、手前側の打突部位となっている方を甲手布団と言います。
甲手肘(ひじ)ということもあり、面布団と同様に芯材を布や革で包んで縫い合わせたものです。
また、操作をスムーズにするために腕に沿ってカーブしている部分を「くり」「えぐり」などと言います。
甲手頭
甲手筒から指先にかけての拳全体を守る部分を甲手頭と言い、次のような部品を含みます。
ケラ
「生子(なまこ)」とも言い、衝撃吸収性を高めるためや装飾のための部品です。
子供用などの小さい甲手には見られないことがあります。
甲手筒
手首部分を守る部位です。
手の内
竹刀を握る際に使う手のひら部分です。
甲手紐
甲手布団を腕に沿った形に維持するための部品です。
この記事が皆さんのお役に立てば幸いです。
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