剣道の稽古においては体力や技の鍛錬だけでなく、理論を学ぶことも大切です。
四段以降は「指導者」の位であると言われますから、自分の中で理解するだけでなくそれを教えることができるように技能や理論を身に付け、より厚みのある剣道を目指しましょう!
手の内とは
剣道の基本用語の一つですが、竹刀の操作に関わる手のひらの作用のことです。
この巧拙によって打突の質は大きく変わってきます。
手の内の作用
手の内による竹刀操作への影響の例を確認しましょう。
なお、正しい手の内の習得や指導においては様々な手の内を実践し比較して研究することが有効です。
握りを柔らかくする
握りを柔らかくすると竹刀操作は滑らかに、剣先は低くなります。
逆に握りが強くなると竹刀操作は固くなり、剣先の高さも上がりがちで構えの崩れにつながります。
瞬間的に力を入れる
手の内に瞬間的に力を入れることを「絞る」と言うことが多いですが、これによって打突に「冴え」が生まれ、力強く良い音のする打突になります。
逆に長く力を入れて押し付けるような打突になると姿勢の崩れやキレの悪い打突につながります。
左右の力加減を均等にする
初心の段階では「竹刀操作は左手中心で」と教えられることが多いですが、究極的には左右の手の力加減は均等であることが望ましいです。
これによって剣先がブレず真っ直ぐかつ正確な打突が実現されます。
逆に力加減の均衡が崩れる、特に前にある右手の力が強くなると打突がブレたり起こりが大きくなったりします。
解答例
以上を踏まえて「『手の内』について説明しなさい」への解答例をまとめましょう。
竹刀操作に関わる手のひらの作用のことで、握りの強さ・絞り・左右のバランスなどの調節によって打突をより良いものにすることができる。
なお、正しい手の内の習得や指導においては様々な手の内を実践し比較して研究することが有効である。
※学科審査がレポート形式の場合などで本記事の内容をそのまま利用することは剽窃となりますので、ぜひこれを参考にご自分の言葉で考えてみてください!
この記事がみなさんのお役に立てば幸いです。
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