剣道の魅力とは?習い事にもおすすめの理由!

剣道を考える

「部活では新しいことを始めてみたいけど、なにがいいかな」
「子供に習い事を勧めてみたいけど、おすすめはあるの?」
この記事では、部活や習い事に剣道をおすすめする理由を解説します!

剣道とは

剣道は、面・甲手などの防具を着けて竹刀による打突を競う競技です。
試合においては3~5分程度の試合時間の中で、先に2本を取った方の勝ちというルールが一般的で、一対一で行います。

歴史的には武士が刀を用いて戦っていたところから始まり、木刀による形(型)の稽古を経て現在の形に近づいていきました。

もともとが命を懸けた真剣勝負ですから、精神的な成長が重視され、国内の統括団体である全日本剣道連盟も「剣道は、剣の理法の修錬による人間形成の道である。」と理念を定めています。
ここから「あくまでスポーツではなく"武道"である」という考え方が主流です。

そうは言っても中学生や高校生は試合を目標に稽古に取り組むことがほとんどですが、指導者はこの「人間形成の道」であることを前提に指導しますから、他のスポーツなどと少し違うところだと言えるでしょう。

剣道を学ぶメリット

人間形成とは言うものの、他のスポーツでも人間性は鍛えられます。学生時代に別のスポーツをしており、そこから学んだことが自分を成長させてくれた、という経験を持つ方も多いでしょう。

そんな中で剣道の特長・選ぶメリットとしては以下のようなものが挙げられます。

一対一で行う対人競技である

まず一対一という点ですが、「自分に厳しく振舞う」ということが身に付きやすくなると考えられます。
複数人で行う競技であれば「誰のせいで負けた」とこぼしたり「味方に強い選手がいるから気が緩む」といったことが、とかく小さい内は起こりえます。

一対一で行う競技というのは勝つも負けるも完全に自分の責任ですから、より一層の集中力を持って臨む必要があります。高い集中力や責任感が身に付きやすいのではないでしょうか。

また「お互いの打突部位を打ち合う」という特徴もあります。

剣道は防具を着け、一対一で打突部位(防具)を打ち合う競技です。
稽古では自分が打たせてもらうだけでなく、相手にも自分の打突部位を打たせます。

「打突部位」とは面・小手・胴・突き(高校生以上)のことで、分かりやすく言えば頭部・前腕(主に右手)・横腹・喉のことです。

当然打たれるのは防具の上からですが、それでも多少の痛みを感じます。痛みと言っても耐えかねるようなものであることはほとんどありませんが、これによって"打たせてもらう"ことにありがたみが生まれます。

「痛みもある中で自分の打突を受けてくれている」という感謝の気持ちは、ひいては「人の痛みを理解する」ということにつながります。

普段の練習にありがたみを感じるというのは何かきっかけがないと難しいことのように感じますが、剣道においてはこうした理由で感謝の気持ちがわきやすいと言えます。

道具を大切に扱う習慣が付く

剣道の防具は基本的に洗うことができません。これを不安に思う親御さんもおられるでしょうが、適切なお手入れを行うことによって快適に使うことができます。

逆に言えば、日々のお手入れを怠るとニオイや不快感につながるので必然的に道具のお手入れに関心を持つことになります。

さらに、竹刀は竹でできているのでササクレや折れが発生することがあります。これを放置すると相手にけがをさせる恐れがあるため、やはりこまめにお手入れをする必要があります。

加えて、使用に伴って防具(特に面)には形が付いていきますが、これは見た目に直結するので子供でも関心を持つことが多いです。

これらの結果として、自分の道具に興味を持ち、お手入れをしながら大切に使っていく、という姿勢が身に付きやすいと考えられます。

礼儀作法が身に付く

「礼に始まり礼に終わる」とはよく言われることですが、剣道では稽古に区切りがつくごとに決まった形の所作を行います。

礼法を身に付けるのに心の持ちようが重要なのは言うまでもありませんが、形があるとより理解しやすいですよね。

所作を自然に行うことができるようになれば日常生活における振る舞いにも関心を持ちやすいと考えられますから、より礼法が身に付きやすいと言えます。

生涯を通して続けられる

実はこれが最も大きいメリットかもしれません

大人になってから運動をする習慣を持つのはなかなか難しいですが、剣道を趣味として楽しんでいる方は若者からお年寄りに至るまで幅広い年代にいます。
バリバリの学生と円熟したお年寄りが同じ土俵で相対することができる数少ない競技ではないでしょうか。

それだけではありません。生涯を通して続けられるということは、自分が続けられるというだけではなく、様々な年齢層・職業の大人と関わる機会が多いということです。
実際に部活動にOBが来たり、道場に出稽古に行った際に指導者と関わりができたりというのは珍しいことではありません。

社会との関わりが少ない子供にとって、多くの大人と関わる機会があるということが教育上大変有意義であることは想像に難くないでしょう。

剣道を学ぶコスト

ここまでは剣道を学ぶメリットをご紹介してきましたが、そのためには最低限かかるコストがありますから、そちらにも触れておきましょう。

道具の購入

剣道を学ぶのに必要な道具は主に以下のものです。

  • 防具(面・甲手・胴・垂・防具袋)
  • 道着・袴:1~3万円程度、通常2,3組
  • 竹刀(消耗品)・竹刀袋:竹刀は2~4千円程度、竹刀袋は数千円~2万円程度
  • 木刀:3~4千円程度、通常1本
  • 小物(手拭、サポーター、お手入れ用品など):年間数千円程度

防具が高いというイメージをお持ちの方もいらっしゃるでしょうが、実は消耗品の竹刀以外は買い替えの頻度がかなり低く、一度用意してしまえば道具にはそれほどコストがかかりません。

防具の値段の相場についてはこちらをご覧ください。

送り迎え

剣道では必要な道具が多く、また大きさもある程度ありますから稽古や試合に際して送り迎えをする機会は他の競技より多いと考えらえれます。

ですが部活動の場合、普段の稽古では学校などに防具を置いておける場合が多いですから、毎日のように送り迎えが必要ということはあまりないでしょう。

昇段審査

剣道には昇段審査があり、稽古の目標の一つとして受審することが多いです。
受ける段・級によって異なる受審料・証書/登録料がかかりますが、ほとんどの場合数千円程度ですから年間で見るとそこまで大きな負担ではないのではないでしょうか。

遠征費

学校や道場などによって頻度は異なりますが、遠征や合宿に参加する機会が少なからずあります。その際は参加費などがかかるでしょうから、ここは事前に確認をとってみてもいいですね。

まとめ

日本の伝統的な武道の一つである「剣道」。

競技としての楽しさはもちろん、精神的な成長がより重視されるというのが剣道を特におすすめしたい点です。

しかも年を重ねていっても続けることができる、数少ない競技ですから、より多くの方に知ってもらいたいですね。

もちろんコストもかかりますが、他のスポーツなどに比べて著しく高いということはないでしょうから、まずはぜひ見学や体験をしてみてほしいと思います。

この記事がみなさんのお役に立てば幸いです。

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