初段審査では初めての学科審査に挑戦することになります。
技能だけでなく、理論も身に付けてより厚みのある剣道を目指しましょう!
打突の要素
技を出すとき、一連の動きは
- 攻め合い
- 振りかぶり
- 振り下ろし・打突
- 残心
といった要素に分解できます。
また、ひと口に「面打ち」と言っても
- (大きい)正面打ち
- 小さい(速い)正面打ち
- (大きい)左右面打ち
- 小さい(速い)左右面打ち
- 片手面打ち
と、様々な種類があります。
この記事では大きい正面打ち・左右面打ちと小さい正面打ちについて解説します。
以下、要素ごとに「面の打ち方」をみていきましょう。
攻め合い
どの技においても最初に気合を充実させて攻め合いをすることが重要です。
余分な力を抜いて正しく構え、下腹部にやや力を入れて大きく発声し、中心を取る意識で打ち間に入ります。
振りかぶり
大きい打ちは正面・左右面ともに握りを崩さないように頭上に振りかぶります。
目安として視界の中の相手の面が自分の腕で隠れないくらいを意識するといいでしょう。
また、左拳がおでこの前にくるように意識し、右拳よりも上がってしまわないように注意することも重要です。
さらに、意外と意識しづらいのですが「"振り"かぶり」ですから竹刀をゆっくりと「持ち上げる」のではなく肩が力まないように素早く振り上げることも重要です。
小さい打ちにおける振りかぶりは左拳で突きを攻める心持ちで行いましょう。
振り下ろし・打突
正面打ちは真っ直ぐに振り下ろし、左右面打ちは45度を目安に振り下ろします。
いずれも「剣先を飛ばす(走らせる)」ような意識をしましょう。
また、打突の瞬間には足を踏み込むと同時に打突部位よりやや下で剣先が止まるように手の内を絞ります。
左右面においては左拳が正中線から外れないように注意しましょう。
残心
送り足で抜け、振り返って剣先を相手につけ、残心を示します。
解答例
以上を踏まえて「『面の打ち方』について説明しなさい」への解答例をまとめましょう。
- 正面打ち:
- 左右面打ち:
握りを崩さず相手の面が見える程度に素早く竹刀を振り上げ、剣先を飛ばす心持ちで振り下ろし、手の内を絞って打突する。小さい正面打ちの振り上げは左拳で突きを攻めるような心持ちで行う。
正面打ちと同様に振り上げ、45度程度の角度で振り下ろし、手の内を絞る。この際、左拳が正中線を通るように注意する。
いずれも、正しい構えと充実した発声をもって攻め合いをし、打突後は送り足で抜け、振り返って残心を示す。また、打突と同時に足を踏み込むのが一般的である。
この記事がみなさんのお役に立てば幸いです。
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