剣道の稽古においては体力や技の鍛錬だけでなく、理論を学ぶことも大切です。
四段以降は「指導者」の位であると言われますから、自分の中で理解するだけでなくそれを教えることができるように技能や理論を身に付け、より厚みのある剣道を目指しましょう!
整理運動のねらい
準備運動に比べ、「整理運動」にはなじみがないという人も多いかと思います。
整理運動は運動による疲労の回復を目的としており、稽古が続くときの疲労軽減や怪我の予防に効果的です。
体の休め方
キツい運動をした直後、皆さんはどのように体を休めているでしょうか。
大の字に横になって・・・という方もあるかもしれませんが、これはかなり危険なようです。
運動によって血流が速くなりますが、突然体の動きを止めると心臓への血の戻りが悪くなり、めまいや吐き気が起こる可能性があるとのことです。
軽い運動によって徐々に体を休めていくというのが体にとっては良いということですね。
疲れを残さない
「乳酸」は疲労の原因物質として有名ですが、これを効果的に取り除くのにも整理運動は望ましいようです。
確かに、高負荷で短時間の運動をした時よりも軽めの運動を長くやった時の方が疲れが残らないイメージがありますね。
(参考:https://www.med.shimadzu.co.jp/application/back/images/back074sports_health.pdf)
整理運動のタイミング
整理運動は運動、つまり稽古が終わった後にするものという認識が一般的かと思われますが、上記のことから必ずしもそうでないことが分かります。
もちろん稽古の疲れを残さないという意味ではそのタイミングでストレッチなどをするのが効果的だと思われますが、心臓への負担を減らすことなどを考えると掛り稽古などの高負荷の稽古の後には適宜行うことが望ましいですね。
解答例
以上を踏まえて「『整理運動の意義』について述べなさい」への解答例をまとめましょう。
稽古が終わったときだけでなく、高負荷の稽古をした直後などに適宜行うことが望ましい。
整理運動は稽古中の怪我のリスクや疲労の蓄積を減らすという点において有意義だと言える。
この記事がみなさんのお役に立てば幸いです。
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