剣道の稽古においては体力や技の鍛錬だけでなく、理論を学ぶことも大切です。
技能だけでなく、理論も身に付けてより厚みのある剣道を目指しましょう!
足さばき
「一眼二足三胆四力」という教えがあり、剣道では「眼」に続いて「足」が大切だとされています。
剣道形においてもこれは同じで、足さばきの巧拙で形全体の仕上がりに大きく差が出ます。
この記事では、そんな足さばきについての注意点を解説します。
竹刀剣道とは少し異なる部分もありますが、しっかりと理解することで相互に補完し合うことができ、奥行きのある剣道につながります。
剣道形では踏み込みはありません
竹刀剣道ではごく一般的な「踏み込み足」ですが、剣道形にはこの動きはなく、全て「すり足」で行います。
体が上下左右に動かないように静かに足をさばき、歩幅も大きくなり過ぎないようにしましょう。
進行方向の足から動きましょう
剣道形では前後だけでなく左右方向の足さばきや左足が前になるような足さばきもあります。
前進する際は前の足から、後退する際は後ろの足から動き出すのが基本です。
特に残心の後、中心に戻る際にこれを意識すると自然な動きになりますね。
後足の引き付けはしっかり
足を出した後は基本的に後ろの足を引き付けます。
特に打突の際の後ろ足はしっかりと引き付けて、美しい形にしましょう。
これは竹刀剣道にも大変役に立つ意識で、姿勢を維持したり打突にしっかりと体重を乗せたりできるという点で重要です。
解答例
以上を踏まえて「日本剣道を実施するときの『足さばき』で気をつけることを書きなさい」への解答例をまとめましょう。
- 足さばきは「すり足」で行い、打突の際に踏み込むことはしない。
さらに体が上下左右に大きく動くことのないように、静かに・小幅に行う。 - 前進する際は前の足から、後退する際は後ろの足から動き、「進行方向の足から動く」ようにする。剣道形では必ずしも右足が前の状態ばかりでないが、これを意識することで動きが自然になる。
- 足をさばいた後は後の足を残さずに引き付ける。特に打突の際にはきちんと引き付けて姿勢が整うようにするが、これを意識した稽古は竹刀剣道にも大きく活きる。
※学科審査がレポート形式の場合などで本記事の内容をそのまま利用することは剽窃となりますので、ぜひこれを参考にご自分の言葉で考えてみてください!
この記事がみなさんのお役に立てば幸いです。
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